2009年の夏にふるさとの五島にて、とある団体の方たちと出会った。
その方たちは2011年3月に閉校が決定している長崎県立富江高校のOB会『黒潮会』のメンバーだった。母校の高校がなくなる…ということで、まさに「胸の中に残ったわずかな希望すら握り潰される」ような気持ちになっていただろう。その黒潮会から、「過疎化もひどく、地元高校もなくなるこの町に歌で元気をください、喜一郎さんお願いします」と、相談を受けた。
俺は嬉しかった。若造とはいえ「地元出身シンガーソングライター」としてふるさとの人々に必要とされたことが。しかも話を聞けばこの富江高校の前身は喜一郎の母校『長崎県立五島高等学校』の分校からスタートした学校という。つまり2つの高校は紛れもない『兄弟』なのだ。
この事実に俺自身激しく胸が震え、人生で初の『武者震い』を体験した。
「歌い手としてこの曲をかかなければ」という使命感と「ふるさとのみんなに歌で元気を与えたい」という気持ちで全身全霊を込めこの曲をかいた。
曲のタイトルは『くろしおの風』。もちろんOB会の名前から取ったものだ。
この曲のサビ部分「終わりじゃない 今日からが始まりさ」の部分は、依頼を受けた瞬間から頭の中で鳴っていた。あとはそれに導かれるように言葉を紡ぎだし、メロディーを乗せた。
嘘のような話だが、この曲は本当に1日で出来た曲である。
出来たばかりの曲をギター一本で会長や黒潮会メンバーに聞かせた。泣いて喜んでくれた。俺も純粋に彼らの喜ぶ顔が見たかった。そんな気持ちで曲をかいたから、ただ嬉しかった。
港町富江から新しい風をみんなで吹かせようと、歌に『希望』を込めた。
そしてこの曲を全国に吹かせるチャンスはないかと模索していた。
『第7回itadakiグランプリ』。正直、一度優勝したこともあり、第1回目のような「やったるぞー!」と言う気持ちになれずに、第3回目以降ずっと参戦を敬遠していた。
しかし今回は事情が違った。なんとしても優勝し、証明したかった。
長崎港からさらに西南に108キロ隔てたところにある五島列島福江島。地域過疎化のひどい、言わば『地方中の地方』である。「地方出身者でも努力すれば必ず何かを達成できること」「小さな力も集まれば大きな力となること」 歌い手として、男として、人としてそれを証明したかった。
俺には『揺るぎない思い』があった。グランプリ参戦中の喜一郎オフィシャルブログがそれを物語っているのだが、「必ず優勝します」と毎日かいていた。
たくさんファンの愛が心に突き刺さったのですが、大きなことは2つあります。
ひとつは携帯もパソコンも持ったことがない喜一郎ファンのお婆さんが、わざわざこのグランプリのために携帯電話を購入しダウンロードと毎日投票してくれたこと。優勝後、お礼を伝えると「孫との新しいスキンシップが増えました、喜一郎さんありがとう」と言われた。人間って捨てたもんじゃないなぁ、素晴らしいなぁ、と逆に教えられた。
もうひとつのエピソード。優勝の半日前、『くろしおの風』がトップになり日付が変わった瞬間、まだ半日以上あるというのに「おめでとうございます」のメールと電話が殺到した。日本人の悪いクセだと思った。
俺は半年間韓国ソウルに住んで、日本人としてたくさん学んだことがある。「諦めが早い事」「つめが甘い、つまり油断する事」
終了までの残りの半日は本当に信頼できる何名かに、「トップになったことでみんな気が抜けてる、ピンチだ。油断せずに最後の最後まで援護射撃を頼む」と電話やメールをしまくった。サッカーで例えるところの『ドーハの悲劇』に絶対したくなかった。
最後の最後まで諦めなかった事と、ラスト半日、『逃げ切る』気持ちではなく、勝利に向かってひたすら走り続けた事、それが優勝へとつながった。
正々堂々、自分と仲間をひたすら信じた。それに尽きます。
今回喜一郎の思いと喜一郎ファンの大きな思いがひとつになり、現実に『優勝』というカタチを残す事ができた。ファンとの、仲間との『絆』を再確認できてとても嬉しい。勝つって本当に気持ちが良い。
しかし喜んでばかりはいられない。
グランプリ終了後、『くろしおの風』は全部録音を一からやり直し新しい『言霊』を吹き込んだ。近日中には公開を予定している。そしてグランプリ参戦中のダウンロード数に伴う『おひねり』は全額、長崎県立富江高等学校閉校記念事業実行委員会に寄付します。(寄付金贈呈式は7月頭に長崎県立富江高等学校にて行われる)
CDプレスに新しい生命を吹き込んだ『くろしおの風』。みんなへの感謝の気持ちを込めた『ありがとう』。
この2曲入りのCDとギター一本持って全国の地域過疎化のひどい土地へ『元気注入』をしに歌いに行きます。
長崎県内では富江高校と同時期に閉校を迎える、長崎県立野母崎高等学校と長崎県立松浦東高等学校、この2校と現在交渉中です。『有言実行』男、喜一郎、やります。
俺には『伝えたいこと』がたくさんある。自分の言葉で歌うことをモットーとして生きていて、だからこそ自分で歌詞を書き、曲を紡いで歌う。
俺は、シンガーソングライターとは『生き様』であると信じている。
日本を代表する『男のシンガーソングライター』に、俺は成ります。
『フォークロック』ではなく、『世界初のロックフォークシンガーソングライター』なる新ジャンルの確立。
また自他共に認める『夏男』『お祭り男』であることが縁を運び、2009年2月にYOSAKOIチーム『FUKUE・踊浸倶舞隊』の隊長である夢伝説師、中村EMU恵美子氏と、伝説のよさこい作曲家、柳瀬Jackie雅之氏との出会いにより、『よさこいROCK』に目覚める。(http://onikobo.com/)
このことがきっかけとなり、現在 お祭りロックバンドプロジェクトを計画中。プロジェクト参加予定者には日本ハードロック界、ヘビメタ界の著名ミュージシャンともコラボレーション予定。
日本音楽界をひっかきまわすような『暴れん坊的存在』になることを目指している喜一郎。
枠に当てはまらない、進化を続ける『カメレオンミュージシャン』喜一郎から、
益々目が離せなくなるのではと音楽ファンの間で注目度も期待度も上がってきている。
喜一郎 (キイチロウ)
長崎県の五島列島福江島出身のシンガーソングライター。
魂のこもった力強いボーカルで歌い上げる音楽は、心が温かくなり、リスナーを元気にしてくれます!
『自分の言葉で歌うこと』をモットーにしている喜一郎さんの歌詞は、みんなを優しく包む応援歌です。みんなを勇気付けたり、応援してくれたり、前向きに生きていくために優しく背中を押してくれます。
人の心にそっと寄り添い、共に歩いていく、そんな強くて優しい喜一郎さんの楽曲は、幅広い年齢層で支持されています。今では日本全国のライブだけにとどまらず、韓国でもライブ活動を精力的に行っていて、これからの活動も見逃せないアーティストなのです。
第7回itadakiグランプリから始まった『エリア別ランキング』!! そのエリア別で1位を勝ち取ったアーティストも、希望者は協力企業様へ音源をご紹介っ!ということで、優勝した喜一郎さんをはじめとする全5組のアーティストを紹介してまいりました~!
音源を聴いていただいたり、プロフィールの資料をガンガンチェックしていただいて、それぞれのアーティストに向けてのコメントをばっちりいただいてきました!
サビだけ音をパンで両サイドに広げるとか、より強弱感を作り込めるといいよね!
テクニカルに振るのか、勢いで押すのかアレンジの方向性を決められるとより良くなるね!などなど、興味深く、そして楽しみながら聴いていただけました。
貴重なご意見・ご感想・アドバイスをいただきありがとうございました!
これからさらに自分たちの世界観を極めていって、たくさんの人に喜んだり感動させたりできるように音楽に磨きをかけていってください!
itadakiグランプリだけじゃなく、これからの活動をみんな応援してます。みんなで音楽を楽しもう!
優勝者「喜一郎」さんのオリジナルCDが完成!
おお~!かっちょいいっす!喜一郎さんらしい男らしさ溢れるアツ~いジャケットです!
itadakiグランプリを勝ち取り、出来上がったCD1,000枚!
このCDを引っさげて、全国の過疎化が進む地域に元気や希望を与えるため、これからも頑張ってください!!
総合2位に輝いた7bitzさんもポスターが出来上がりました!!
Vo.の奈々さんのカワイイ笑顔でポスターもとっても素敵に出来上がっています!ライブ会場などでもファンの方々に好評みたいです!いい物ができたので是非活用してくださいね。
主催:studio COLK有限会社(運営:ガル総合企画株式会社) 協力:株式会社ヤマハミュージックパブリッシング 株式会社ポニーキャニオンミュージック nnp西日本新聞社